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昨夜、ドラマを見た後に思い出した話。
母が亡くなったという知らせから、日本行きの飛行機時間まで丸一日。
その間に夫が話してくれたエピソードがあります。

母が亡くなる数日前、彼の職場のお客さんが、

「ある不思議な絵を見たんだ。その絵はベッドに横たわる女性と、その女性を見下ろす若い男性が描いてあってね。実は、若い男性はその女性の息子で、幽霊なんだよ。その絵はね、母親であるその女性が死んだ息子を想うあまりに、その息子の魂が成仏できないでこの世に残ってしまっていることを描いているんだよ。」

と何の脈絡もなく、夫に話したそうです。普段から、仕事以外の話をお客さんとすることはあまりないし、ましてやそんな話だなんて変な人だなぁ、とその時は思ったらしいです。

日常の中での「あの時、こうしておけばよかった」とか母との思い出で、たくさんの小さな後悔で思いつめている私に、そのお客さんの話と彼の気持ちを話してくれました。その一部ですが

「その絵が描くように、君がお母さんをこの世に引き止めることをしてはいけないよ。彼女の魂を自由にしてあげて。Don't hold her back. You have to let her go.」と・・・

それを聞いて、「もっと生きていて欲しかった」「もっと話がしたかった」などの、もう叶わない私の願望は、かえって母を苦しめることになるのではないか。残された者は辛いけれど、こちらの一方的な願望で母をこの世に縛ってはいけないと、前向きに考えるキッカケとなったのです。

長いフライトを終えて、葬儀の時には「長い間、病気と闘いながらいろんなこと、よく頑張ってくれてありがとう。本当にお疲れ様でした」と思えるように。
(そういえば、こんな感じの短い手紙を書いて、司会者に読んでもらった後、棺桶に手紙を入れてもらいました。とてもじゃないけど、自分では読めなかったのが残念ですが)

そのエピソードを思い出し夫に聞いてみると、そのお客さんと話した内容とか、すっかり忘れてしまっていたのです。私が「あなたの話に納得して、すごく気もちが楽になったのに覚えてないの?!」と言うと

「あの話がそんなに君にとって役に立ったのなら、元々その話は僕ではなくて、君に伝えるために存在したんじゃない?そのお客さんは、実は神様から送られた天使メッセンジャーだったのかもしれないな。時々、神様はそういうミステリアスな方法を使うんだよ」

私はクリスチャンではないので、この手の話は苦手なのですが、それにしても私には偶然とは思えない、不思議なエピソードです。

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